2025/12/01 18:02

夜の森は、昼とはまったく違う顔を見せます。
音が少なくなるかわりに、空気の密度がふっと濃くなって、
ひと呼吸ごとに心の奥まで澄んでいくような静けさが訪れます。

そんな夜の川辺で、
そっと光るものを見つけました。

まるで心臓のように、ゆっくり脈打ちながら
あたたかい色を放っている、小さなひかり。

拾い上げてみると、
両手の中でふんわりと息づいていて、
まるで「見つけてくれてありがとう」と
ほほえんでくるようでした。

夜の冷たい風の中で、
そのひかりだけは、どこまでも優しくて、どこまでもあたたかい。

白いうさぎは、足もとでじっと見上げていました。
何かを語るように、でも言葉にはならなくて、
ただ寄り添ってくれるだけで十分でした。

ひかりを抱いて立っていると、
胸の奥のざわつきや、今日の疲れのかけらが
水面に溶けていくように静まっていきます。

チイモリたちが生まれるとき、
こんな“ひかり”がそっと宿っているのかもしれません。

だれかの手の中で、またすこしあたたかくなって、
やがてその人の毎日に、
小さな勇気や、やさしい余白を灯してくれるような。

夜の森で見つけたひかりは、
きっと誰かの心のひかりに変わるために
ここへ流れ着いたのだと思います。

今日もまた、
小さな守りの子たちがそのひかりを分けてもらい、
遠くの“ひかりびと”のもとへ旅立つ準備をしています。

静かな夜の中で、
新しい物語がそっと始まりました。